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お客様ファイル3 越後さん

先日休憩時間に名古屋骨董祭に遊びに行きました。

f0006300_2365138.jpgやはり目が行くのは店で使えるような器で小鉢を5つ買ってしまいました。あの料理を盛り付けしたらいいだろうなーと思うと手ぶらでは結局帰れません。

帰りのタクシーの運転手さんにいいもの買えました?と声をかけられおもしろい話を聞いた。

私たちの前のお客さんが大事そうに刀を抱かえて乗ってこられ「今日はいい買い物をした」と満足げに話はスタート。

「この刀は名刀といわれる正宗の孫か弟子かの銘が入っている。鑑定書は付いていないから300万で買ったが東京へ帰って鑑定士に鑑定書を書いてもらえば確実に700万では売れる。」とらぬたぬき、、、、、である。このたぐいの話はお宝鑑定団の盛り上げどころ、天国と地獄である。

帰りに骨董さんの所に寄りその話をすると 「あぶないなー」と一言。

その顛末は知るすべはないがあるところにはあるものだと感心した。

よく似た話で越後さんの棟方志功の額の話が一時酒の肴にもてはやされたことがある。

f0006300_2374835.jpg越後さんが名士の友人宅を訪れた帰り際に 棟方志功の額を手渡され 「変なものだったら君には渡さないよ」と念をおされたらしい。

「これは絶対本物だ」と言うご当人に回りは冷ややか。「額がなんだか安っぽいなー」「せんべいの包み紙じゃないの」と野次が飛ぶ。

恐る恐る裏板をあけてみると小さな紙に番号が印刷され棟方の判子が押してある。本物なのかと思ってみるとそれらしくも見える。そんなこんなで鑑定話がつまみになり酒宴も連日盛り上がるのである。

越後さんはその後越後に帰られ、「今度来る時まで置いといて」と言われ一俵唯一のお宝は倉庫に眠ることとなった。

もう一つ越後さんの人となりを語る話がある。

越後さんは新潟からの出稼ぎで寿司をつまみながら飲んでいるとニュース速報で新潟大震災の知らせが入った。

あわてて新潟へ電話をするが込んでいて繋がらない。しばらくして奥さんとつながり様子を聞くと食器だなが倒れたりしているらしい。「帰ろうか?」と聞くと「帰ってこなくていい」と即答され「今何しているの?」と聞かれて「すし屋で飲んでる」と返事するとすぐさま電話は切れたらしい。

「日頃が日頃なんだぞー」と人のことは言えない周りから冷やかされていた。

「おれはなんなんだー」とf深いため息もう1杯。
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by ippyou | 2006-08-16 03:43 | お客様




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