カテゴリ:お客様( 7 )

お客様ファイル5  マドンナとの出会い

冬の店じまい寸前にマドンナはやって来た。 30センチほど開いた戸のすきまから顔を覗かせて

「お寿司食べたくなっちゃったー。まだいいー。」
この店では絶対にない出会いに大将はときめいた。くったくのないおしゃべりに花が咲いた。

「また来ちゃったーー。」と嬉しい2回目の来店。それ以降どんどん新しいマドンナを連れてご来店で嬉しいときは続いたが2人が東京に転勤することになった。

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ここ1年 大切な人との多くの別れがあった。別れてからしか分からない事がたくさんあった。そして別れの後に必ず出会いがあった。

同じ時間同じ曜日に不思議と別れた人の席を埋めるように よく似た新しい人がやって来た。佐々木さんと別れても又佐々木さんがやって来た。来夢来人(ライムライト)。人生捨てたものではない。
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by ippyou | 2013-09-03 00:45 | お客様

美女集団


通常宴会予約の再には男女比と年齢層をお訪ねすることになっていますがその日は聞き落としており 予約電話が中年男性のためてっきり そのような来客と思い込みメニュー決めして仕込みもすすんでいました。

お座敷宴会17人を待ち構えるの開始時間に目を疑うような20代の美女が続々来店。通常では9割が男性客の当店は一気に花園状態。何とエステシャンの宴会だったのです。

一人はジュースとコーラを買いに走り、残りの者はメニューを酒のおつまみメニューからサラダなど女性向に変更、お寿司も女性向にアボガド,甘エビ、玉子を増やしたりとおおわらわ。
冷や汗の出る展開となりました。

若い女性ばかりの宴会は歓声と笑い声につつまれ しばし男性客の憧れ視線に包まれる1日となりました。

お開きとなった宴会場には 華やかな名残の お絞りひよこが2匹ならんでおりました。

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その日も次の日も女性客の来店が8割という摩訶不思議な楽しい2日間でした。
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by ippyou | 2008-11-30 03:15 | お客様

お客様ファイル4 木工さん

連休は平常どうりの営業ですが皆さんお出かけのようで静かな日が続いています。

今日は木工さん1人の貸しきり状態でのんびり話も弾みました。やはり静かな日のほうがすし屋らしい風情があります。

木工さんとは20年近いお付き合いになります。当時は仕事上のご来店のようで バリバリの営業マンという感じで、 近寄り難い物がありましたが 20年もの付き合いともなると心がホッとする存在になります。

「いつものようにお刺身切ってください。」と声がかかり その時々のお奨めが盛り付けられ酒宴は始まります。

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こよなく酒を愛し、趣味も多彩な方でお手製のこいのぼりもいただきました。


当店の酒豪の5本指に入りますが忘れられないエピソードがあります。


ある時全く知らないスナックから「お忘れ物があります。」と電話があり急いで取りに行き
「見ず知らずの方なのに親切にありがとう御座います。」とお礼を言うと
「いいえ、いつも大分よった状態でいらっしゃいますよ。」と言われびっくりしたそうです。

世間広しといえど自分の知らない馴染の店があるのはこの方以外にはないでしょう....


今日はお客様から野菜をいただいたり、ドーナツの差し入れがあったり 暇でもハッピーな日でした。
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by ippyou | 2007-05-05 04:33 | お客様

お客様ファイル3 越後さん

先日休憩時間に名古屋骨董祭に遊びに行きました。

f0006300_2365138.jpgやはり目が行くのは店で使えるような器で小鉢を5つ買ってしまいました。あの料理を盛り付けしたらいいだろうなーと思うと手ぶらでは結局帰れません。

帰りのタクシーの運転手さんにいいもの買えました?と声をかけられおもしろい話を聞いた。

私たちの前のお客さんが大事そうに刀を抱かえて乗ってこられ「今日はいい買い物をした」と満足げに話はスタート。

「この刀は名刀といわれる正宗の孫か弟子かの銘が入っている。鑑定書は付いていないから300万で買ったが東京へ帰って鑑定士に鑑定書を書いてもらえば確実に700万では売れる。」とらぬたぬき、、、、、である。このたぐいの話はお宝鑑定団の盛り上げどころ、天国と地獄である。

帰りに骨董さんの所に寄りその話をすると 「あぶないなー」と一言。

その顛末は知るすべはないがあるところにはあるものだと感心した。

よく似た話で越後さんの棟方志功の額の話が一時酒の肴にもてはやされたことがある。

f0006300_2374835.jpg越後さんが名士の友人宅を訪れた帰り際に 棟方志功の額を手渡され 「変なものだったら君には渡さないよ」と念をおされたらしい。

「これは絶対本物だ」と言うご当人に回りは冷ややか。「額がなんだか安っぽいなー」「せんべいの包み紙じゃないの」と野次が飛ぶ。

恐る恐る裏板をあけてみると小さな紙に番号が印刷され棟方の判子が押してある。本物なのかと思ってみるとそれらしくも見える。そんなこんなで鑑定話がつまみになり酒宴も連日盛り上がるのである。

越後さんはその後越後に帰られ、「今度来る時まで置いといて」と言われ一俵唯一のお宝は倉庫に眠ることとなった。

もう一つ越後さんの人となりを語る話がある。

越後さんは新潟からの出稼ぎで寿司をつまみながら飲んでいるとニュース速報で新潟大震災の知らせが入った。

あわてて新潟へ電話をするが込んでいて繋がらない。しばらくして奥さんとつながり様子を聞くと食器だなが倒れたりしているらしい。「帰ろうか?」と聞くと「帰ってこなくていい」と即答され「今何しているの?」と聞かれて「すし屋で飲んでる」と返事するとすぐさま電話は切れたらしい。

「日頃が日頃なんだぞー」と人のことは言えない周りから冷やかされていた。

「おれはなんなんだー」とf深いため息もう1杯。
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by ippyou | 2006-08-16 03:43 | お客様

お客様ファイル2 骨董さん

骨董さんはもう10年以上のお付き合い。

当時は半年に一度くらいのペースでふらりとお越しでした。食は細いほうでおいしいものを少しずつお召し上がりで ゆっくり雰囲気を味わいながらお食事されていました。他の方とは時間の流れ方が異なっているので特に印象残る方でした。

こんど入院して手術をするのだと話されたのを最後に数年が立ち ひょこり顔を見せてくださった時には随分回復されていて私たちもほっと胸をなでおろしたものです。

その後数年経ち又たずねてくださった時は もう優雅なご隠居生活をされていると思っていた方とは思えないほど若返り気力に満ちていました。

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話を伺うとご自分の趣味の骨董店を一俵のちかくの骨董街に持たれたそうで あちらこちらに仕入に行かれたりと張り合いのある日々を送られているようす、やはり好きなことをしているのは若くいられる秘決のようです。



骨董街は店の器として使えそうな掘り出し物があるのでたまに覗きに行きます。


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先日も菱形の小皿と小鉢を手に入れ 骨董さんの店を覗くと店先に欠けのある花瓶を2つ発見。直したい衝動に駆られ見とれていると「1回やってみてよ。」とありがたいお言葉。さっそく金継ぎ体験用にお預かりしました。

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これからもひょんなご縁になりそうな予感。
骨董さん高価な品が売れたらまたお昼食べに来てくださ~~~い。
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by ippyou | 2006-07-17 22:30 | お客様

お客様ファイル1 うれしそうなお客様

大将の所は常連さんが多いようだけれど全部で何人くらいいるの?
と聞かれた事がありますが正直な所 私たちも分からないのです。

確かに年賀状は350枚ほど毎年出しますが住所を聞いていない方のほうが多く
どれほどいるいるのでしょうか。。。。。

という訳でカウントしながら日記を綴ってみましょう。

最近当店に1番嬉しそうに来られるのは竹山さん〔仮名〕です。
今流に言うと一俵にはまっていると言う感じです。
入り口の戸を開けると『来たぞー』といわんばかりの満面の笑顔がこぼれるのです。

初めて店に来られたのは生とり貝のシーズンの頃で 大変喜んでいただいた記憶があるのでかれこれ1年のお付き合いになります。
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今では平均すると週一くらいのペース。数人でお寿司をつまみながらお酒を飲み楽しくお食事をされます。好物はあぶり鯖で必ずのご注文です。

「僕はねー この店の前をいつも『いつになったらこんな 回らないすし屋で食べれるようになるかなー』と思いながら通っていたんだよ。なんとか今は お客様がみえたからとか今日は腹がたつことがあったからとか自分に色々理由をつけながらココに来れるようになったんだよ。」と嬉しそうに話された。

「人が増えてこの事務所も狭くなってきたからどこかへ代わらないといけないなー」
さすが今花形のIT企業だ。勢いがある。

お客様のところが繁盛するのはうれしいがどうか遠くに行きませんようにと心の中で両手を合わせた。
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by ippyou | 2006-06-02 02:45 | お客様

母?の日

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今日の夕方ビックリする物が届いた。

母の日のカーネーションのプレゼントだった。

誰からか あててごらん。ぜったいにあたらないよ。かみさんは自分の子供の名前やかってのアルバイトの女の子の名をならべたがあたらなかった。

降参して聞いてみると去年の年末にお手伝いしていただいたお客様からだった。こちらが平身低頭感謝こそすれ こんなことは思いもしない。きれいな花にこころがなごんだ。

この店を通していろんな人と知り合えて本当に良かったと思える瞬間だ。

かって現役のバイトさんにもいただいたことがあったがそのときも かみさんは舞い上がってよろこんだ。

バイトをしている子にしてみれば 家に帰ればねるだけで 自分の両親よりもつきあいは深いのかもしれない。現に私たちも子供とはすれ違いの生活で同じ境遇なのである。

案の定 自分の子からのカーネーションはなかった。ちょっとさみしい自営業なのである。
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by ippyou | 2006-05-19 03:17 | お客様